2013年04月28日
花粉の季節もそろそろ終わり、何かと遅れた作業も行える状態になりました。
予てから予定したツーインワンヘッダーの製作とテストが終わりましたのでご紹介致します。
現在販売されてるDLE-60ツイン、RCGF-60ツインなどの出力も十分な二気筒エンジンの場合、消音器の取り付けには苦慮します。
キャ二スターが2本、胴体内に収まれば問題は無いのですが、機体の構造上1本での収納構造のでしたらやはりヘッダーの2イン1化が不可欠になります。
過去にも2イン1のヘッダーは有りましたが多くの製品には問題が有り市場からは消えました。
同時爆発の2気筒エンジンの場合、お互いの排気が集合部で衝突し、反射波がシリンダーへ戻る効果が発生します。
低回転時に掃気タイミングが速いエンジンの場合はこの反射波はアイドリングと吹き上がり特性に有効ですが、高回転には過剰な負荷として現れます。
今回、製作したヘッダーは可能な限り集合部での内圧を下げ、反射波が起きない角度と後部排気管径にしました。
RCGF-60を使ったテストでは付属の簡易マフラーより2~3%程度ですがパワーアップも見られ、低速、吹き上がり、高速、全ての面で良好な結果が得られました。
テストのペラが負荷の軽めなFiala24X8で約7000rpmとなっております。
既にDLA-64ccもツインが販売されており今年の50ccクラスの機体にはツインの流行そうですので、ご希望でヘッダーの製作も始めます。
40ccクラスから70ccクラスまでのヘッダーでしたら対応可能となっております。